ある日のこと

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「お前は社会に出ても変わらんと思うけどね。 さっきは社会じゃ通用しないとか言ったけど。 お前は正しい常識的なことを信じる。それをうまくやりながら実践する。 そんな人間になれるさ。」 雨宮はそうかな?と失笑 「平常点取れないのわかっててきちんと点取ってるし。 陸上も、まあ才能あったんだろうけど、それに応じて努力してなかなかいい成績だ。 なんやかんや素直だしな、お前。」 雨宮はちょっと照れくさそうにする。 普段褒められてないだろうしな。  「けど、私みたいなのゆとりって言うんじゃないの?」 笑い飛ばす 「そんなん上の世代の価値観だし。 うちらが上の世代になったらうちらの価値観が優先されるよ。 今、色々言ってる世代もその上の世代に色々言われてんだって。 実際、俺らの親世代なんて新人類とかって言われて最初馬鹿に?されてたんだよ?」 うせんくさそうな目で見るな。 「うん、そうかもね。 そうじゃなくても、あんたよりはまともな大人になれそうだからいいや。」 「おいこら」 失礼なこと言われた。鉄槌をくださん。 キャラに似合わない声できゃーとか言って俺の頭への手刀をかわす雨宮。 きゃわいい 「大丈夫、鞍馬がダメ人間で就職できなかったら養ってあげるよ。」
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