「淑女、きっと淑女」

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「割と人でなしじゃない。人の彼氏ボロクソに言うし」 姉「そんなこと言われる行いをしてる貴様の彼氏が悪い。私は悪くない」 「言い切ったわね・・・・・。まぁいいわ、なんだかんだノロケ話には付き合ってくれるみたいだし語っちゃいましょ」 姉「愚痴だからな、聞くの。それも浅い愚痴な。重いのは聞きたくないから」 「たかっちゃんはねぇ、私以外の人にはツンツンして悪ぶってるのに、私と二人でいる時はツンツンじゃないのよ。にゃんにゃんって感じで」 姉「愚痴だって言っているだろうそんな気持ち悪いノロケ話はやめろあの顔でにゃんにゃんってヤバイだろおぞましいワードを並べるな」 「どこもおぞましくなんかないって言ってんでしょーが! 可愛いわよ!私だけに甘えてくれるたかっちゃん超ギャップ萌え! これは譲らないわ!」 姉「そんなもん自分の右手と左手で取り合いでもしてろ、貴様以外は欲しがらないから。例外はいても白燐会長ぐらいだ」 「逐一その名前出すのやめてよ。『カニバカ』『妖怪』『ゴールデンウェーブ・モンスター』のどれかにして」 姉「なんだその通称。特に最後。あと白燐会長自体、名前じゃないだろう。本名は確か月ヶ洞とかじゃなかったか?」 「さらに本名とか出さないでよ。あいつはただのゴールデンウェーブ・モンスターよ」 姉「その言い方気に入ったのか。センス無いな」 「あるわよ。私のたかっちゃんに対する愛情くらいあるわよ」 姉「なんかよどんでそう」 「勝手に人の愛情をよどませないで」
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