「淑女、きっと淑女」

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姉「おかっぱでサイコパスなのが悪い」 「おかっぱじゃないしサイコパスでもないわよ変態淑女」 姉「変態を付けるなおパス」 「さらに略してんじゃないわよ。実際変態なんだから仕方ないじゃない」 姉「私のどこが変態だ! 弟の私物を舐めたり嗅いだり、ベッドに潜り込んで半裸になったり弟の服を着たりしてるだけだぞ!」 「変態行為を一通りこなしてるじゃない。こなれた変態じゃない」 姉「これくらい姉として普通だからな? 世の姉の十三割はしてるから」 「オーバーフローしてるじゃない。それの九割くらいはあなたが担ってるでしょ絶対」 姉「九割は言い過ぎだな。八割五分くらい担えていたら満足だ」 「妙なところで謙遜するし十分志し高いし。変態淑女の言うことは理解できないわ」 姉「まぁ私の頭は貴様よりいいからな。少しくらい隔絶が起こるのも致し方あるまい。IQが離れ過ぎると会話ができないなんて言うこともあるし」 「遠回しに私の頭がお粗末だって言うのやめてくれないかしら」 姉「(遠回しの皮肉が理解できた……だと……!?)」 「何考えてるか手に取るように分かるわ。馬鹿にしすぎでしょ私のこと」 姉「(弟とお風呂入って洗いっこしたい……)」 「せめて今と関係あること考えて。それは家ででも考えてなさい」
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