「淑女、きっと淑女」

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姉「黙れ迫り受け。ふむ、まぁ、私としては早く弟に手を出されたいが、そこまで考えた上で手を出さないというなら、あと一週間くらいは我慢してやろう」 「我慢全然できてないじゃない。週刊誌一冊分の我慢しかできてないじゃない」 姉「私にとってはとても我慢していると言っていいだろう。まぁ、私に欲情しまくっているというのは明白だからな。少し、ほんの少しのエロ本くらいなら許してやるとするか」 「具体的にどれくらい?」 姉「2ページ」 「本じゃない! チラシだ!」 姉「無しから有りになっただけ大きな譲歩だろうが。ま、弟の頭の中では常に私だけを性的な目で見ているからな。大目に見てやろう」 「大目なのかしらねぇ。まぁ、そっちはともかく、ウチのたかっちゃんは私のことばっかり考えてるからね。性的な目で見てるのは私だけなのも明白だわ」 姉「はいはいそうだな。って、む? あれは弟じゃないか。あとなんか黒い物体があるな。ゴミか?」 「たかっちゃんだろうが。人の彼氏ゴミ呼ばわりすんな。それにしても、あの二人一緒にいたのね。なんだか熱心に話してるみたいだけど……」 弟「だから! ボーイッシュやメガネもエロい! エロいんだよ! あんたも分かるだろう!」 「なら金髪だってエロいわ! さらに碧眼だったらなおエロいわ!」 姉「……………………」 「……………………」 姉「…………取り敢えず、しばいてから考えるか」 「…………そうね、そうしましょう」 第七話お了い。
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