「紳士、変態紳士」

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「やはり生粋の東洋人だから、黒髪の方が心惹かれるものがあるんだよな。いや金髪系のもたまに観るけど」 弟「あんたは地球人かすら怪しいけどな」 「うるせぇ、人間が一番怖いんだからいいんだよ」 弟「何だその返答。別にいいけど。と言うかあんたもAV観るんだな」 「なんだよ、そんなに意外か? 観てない思春期の男なんかいるのか? そうそういねーよ」 弟「(思春期って言葉似合わねーなこいつ……)いや、あんたの彼女に禁止されてそうで」 「いいか、この話はくれぐれも内密にしておいてくれ。俺も他言しないと誓おう」 弟「されてるしめちゃくちゃビビってるじゃねぇか! そんなにビビるなよ、好きに観ればいいじゃんAVくらい」 「何言ってんだ! あーちゃんがダメって言ってんだぞ! 気にするに決まってんだろ!」 弟「あんたの彼女って恐妻家だっけ? と言うか気にするならいっそ観るなよ」 「ウチの嫁ほど愛らしい生き物はいないね。あと観ないわけにもいかんだろ、色々と。貯まるもんは貯まるんだし」 弟「夫は自信家と来たか。と言うか付き合ってるんだから別にあれじゃないか? あっ、やっぱやめとくわなんか生々しいこと聞きそうになったから」 「何のことかはよく分からんが、自分から猥談しようって言っておいて言葉を濁すのはいただけねえな。猥談ってのは元から下卑たもんだ、多少の生々しさくらい許容してやるよ」 弟「毎回思うがあんた言い回しって中世ファンタジーの住人っぽいよな」 「それはほっとけ。中世ファンタジー以上のこと出来るからいいだろ別に」 弟「超えちゃってたか……。じゃあ聞くがな。彼女いるんなら彼女とすればいいんじゃないか? 発散すること」 「…………? 要領を得ないな、意味が分から」 弟「いや純粋か! なんかよく分からんけどこっ恥ずかしくなってきたわ俺! なんで猥談でこんなに気を遣わないといけないんだよ俺! どうすんだよ俺!」
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