「紳士、変態紳士」

14/21
前へ
/310ページ
次へ
「えー。だってあーちゃんの髪が好きなんだからしゃーないだろ。丁寧にブラッシングしたい」 弟「それは後日勝手にしてくれ。あ、そうだ。こんなのはどうだ? あんたの彼女が金髪になったりするとか、そんな仮定の話」 「仮定の話って無かったら憤慨してたかもしれんが、仮定の話だと言うなら許容範囲だ。でも黒髪あーちゃんがいいからなぁ今のあーちゃん超可愛いからなぁあーちゃんの髪の毛シャンプーしたい」 弟「それは後日紙面の外でやってくれ。まぁそう急くなよ。考えてみろ。あんたの彼女が、たまには変化を付けてみようと慣れない髪染めをして、あんたを喜ばせてやろう。って考えていたとしたら……?」 「愛らし過ぎる。金髪を愛することもやむなし」 弟「(やっぱり単純だな)」 「でもやっぱり説得して、元の黒髪に戻してもらいたい。黒髪のがいいし」 弟「(と思ったら譲れないものはある模様)」 「と言うか、んなこと言うならそっちはどうなんだ。お前の姉が……そうだな、短髪にしたら、お前はどう思う?」 弟「姉ちゃんが短髪……!? いやないな、ないない。ないよないない」 「お前はお前で頑なじゃねーか。話広げろや」
/310ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1195人が本棚に入れています
本棚に追加