「激辛好きはお留守番」

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妹友達「と言うか私腹パンとかしてませんからね。妹ちゃんが嫌いなおかずが晩御飯に出るようにお母さんに進言するだけですから」 姉「腹パンより酷いじゃないか! 流石の私も同情するぞ!」 店員「『流石の私も』ってセリフで妹さんに同情するんですけど……」 店長「と言うか腹パンのが嫌やろ」 姉「何を言うか! 食は生きていく上で欠かせなく、そして弟の美味しいご飯を食べることは極上のひととき! それ無くして私は生きていける自信が無い!」 店長「(それあんたがブラコンやから違うんか)」 店員「(弟くんのご飯美味しいんだ……。お腹空いてきた。帰りにフライドフィッシュ買おう)」 姉「という訳で、流石に可哀想過ぎるからそれはやめてやれ。腹パンは許す」 店長「どっちもせんかったらええやろ」 妹友達「えー。妹ちゃんが吐きそうになりながらも頑張って食べてる姿に欲情してるのにー」 店員「うーんこの下劣」 姉「戻しそうになりながらも食べているのは弟の食育のおかげだな。帰ったら弟を褒めるという口実で撫で繰り回したり、撫で繰り回されたりしよう」 店員「撫で繰り回すのはともかく、なんで撫で繰り回されるんですかね」 妹友達「妹ちゃんを回す!? ああ、漢字間違えちゃった」 店長「あんたがあの子の友達を名乗るのが間違ってるんやで」
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