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「外食嫌いのお話」
姉の自室
姉「……ふぅ、勉強終了っと。今日一日も頑張ったぞい。ってやつだな。いや、頑張るぞい、だったか? まぁどうでもいいが」
姉「さて、そろそろ晩御飯の時間だな。弟の手作りご飯を丹念に眺め、匂いを嗅ぎ、味わい、この世に生まれた幸せを文字通り噛み締める時間だ」
姉「ああっ、今日のご飯は何なんだろうな。親子丼だろうか? それとも鍋か? 生姜焼きもいいなぁ。グラタンとかも食べたい。カレーはいつ出てきても嬉しいな。おでんも捨て難いぞ。くうっ、お腹が空いてきたではないか……!(グゥゥ)」
姉「ふふふ、まぁ、弟が作った料理ならなんだって美味しいんだけどな。早く『晩御飯出来たぞー』という弟の声は響かないものか。るんるん♪」
弟「(コンコン ガチャ)姉ちゃん、晩御飯だけど」
姉「おおっ! 弟よ! わざわざ呼びに来てくれたのか! 否応無しにテンションが上がるじゃないか! さて、晩御飯だな? 今日の晩御飯は何なんだ?」
弟「食べに行くから用意して」
姉「生きる意味を……失う……(グデェ)」
弟「否応無しに上がったテンションはどこに!?」
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