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学校 昼休み 中庭
姉「ふんふふーん♪ いただきます!」
弟「いただきます」
姉「はぐはぐむしゃむしゃ! いやぁ、弟と一緒に食べるお弁当は実に美味しいな! そこらの焼肉屋とは比べものにならん!」
弟「この前美味しい美味しいってカルビ頬張ってたのは誰だよ。あと落ち着いて食べなさい」
姉「確かにカルビも美味しかったが、やはり弟の作るご飯はさらに美味しいということだ! あー、今日も素晴らしい日だなぁ。生まれてきて良かった!」
弟「大仰だなぁ。俺にはそこまでの有り難みは湧かないんだが。まぁ喜んでくれてるならいいけどさ」
姉「むぅ。まぁ弟が自分で作っているご飯だからな、私が感じる有り難みは伝わらないかもしれん。そうだな、分かりやすく言えば、今、弟は私と一緒にお昼ご飯を共にでき、嬉しさのあまり性的快感に酷似した気持ち良さに襲われているだろう? そんな感じだ」
弟「そんな快感に襲われてないし、今姉ちゃんはそんな状態なのかよ。怖いわ」
姉「襲われてないのか……!? 私がお昼一緒に食べようって誘って、弟が了承したからてっきり……!」
弟「了承したからってそんな状態になる道理は無いはずなんだけどなぁ」
姉「むむむ。しかし、弟は私の誘いを断らなかったじゃないか。つまり、私と一緒にお昼ご飯を食べたかったということだ! つまり喜んでいてもおかしくない! 犯したい! 弟を!」
弟「姉ちゃん、語感が似てるってだけでテキトーなこと言わないで」
姉「本心も多分に含んでいる!」
弟「姉ちゃん。黙って食べなさい」
姉「むぅー。別に二人きりで、しかもお弁当を食べているだけなんだから少しくらいはしゃいでもいいだろう? 別に料亭じゃあるまいし。第一、黙って食べていては流石に寂しい」
弟「む、まぁ確かに。なら程々に話しながら食べることに」
白燐会長「私は雨宮様と一緒にお昼ご飯を共にできていないのにそちらは仲睦まじそうで恨めしい限りですわこんにちは」
弟「しよぁあーーー!?(ビクッ)」
姉「うわぁあああ! 妖怪だ!(ビクッ)」
白燐会長「いやビックリしたにしても妖怪は酷くないですか妖怪は。せめて妖精と言って欲しいですわ」
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