「インスタントあねちか」

「外食嫌いのお話」

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姉「ほら、弟。着替えたぞ。無理な注文を聞き入れたんだ、たくさん褒めてもらおう」

弟「服着替えるぐらいで褒められて嬉しいのかよ姉ちゃん」

姉「ああ！ 弟ならな！」

弟「そんな姉を持って俺は嬉しくないよ姉ちゃん。まぁいいや、着替えたんならそろそろ出かけるぞ。何食べるかな」

姉「ここは鉄板焼き一択だな」

弟「さっきまで外食を嫌がってたと思ったら、今度は無茶な注文付けてきやがった。ショッピングモールに無いから。少なくともウチの近所のにはな」

姉「えー、知ってるけど。でも鉄板焼き食べたい。お肉食べたい」

弟「お肉なら別に鉄板焼きじゃなくてもあるだろ。なんで鉄板焼きに拘るんだ」

姉「別に私の無茶なおねだりに心折れて、出かけることを諦めて家でご飯食べないかなぁ。なんて考えてないぞ」

弟「思考だだ漏れ！ 服まで着替えたのにまだ外食行くの渋ってるのかよ！」

姉「だって弟のご飯が一番だからな。弟以外が作ったご飯を食べたら身体が突然変異を起こし、なんやかんやで周囲を巻き込みながら爆発するかもしれん」

弟「はた迷惑極まりない！ 爆発物処理班を呼べ！」