「外食嫌いのお話」

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姉「むむむ……。おお、良い誤魔化しを思い付いた」 弟「きっとその目論見は今失敗したぞ」 姉「まぁそう急くな弟。騙されたと思って騙されてくれ」 弟「ここで、はいそうですか。と言うほど俺は馬鹿ではないつもりだ」 姉「ふふ、甘いな弟。この会話すら、私の策略の中だとしたら……?」 弟「なっ……!? まさか、既に俺は姉ちゃんの術中に嵌っているというのか!? いや、まだ具体的な策は提示されていないんだ。焦る必要はない……」 姉「因みにその具体的な策とやらは別に思い付いていない。それを思い付くための時間稼ぎ中だ」 弟「騙された! ある意味きっちり騙されたよ!」 姉「ふふ、将来は政治家にでもなるかな」 弟「そこで政治家という単語を出すなんて、世間を暗い目で見過ぎだろ! もうちょっと明るく未来を見据えていこうぜ!」 姉「大丈夫。私の世界の光源は、弟。キミさ!」 弟「無駄にイケメンな発言! でもよく聞いたら恥ずかしい!」
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