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やがて時間が来る。
「皆さん、書いたことを発表してください」
無常に響く先生の声。
真っ白なままの、原稿用紙。
「お嫁さんになりたいです」
「漫画家になりたいです」
「アイドルになりたいです」
順々に、自分の夢を誇らしげに伝えるクラスメイトたち。
どうしよう。
俺は、どうやってその場を切り抜けるか。
それだけを考えて、手に汗をかき始めていた。
「夢」がないわけではない。
ただ、それを叶えるための道が見えない。
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