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――――― なんて、可愛くない子供だったんだろう。
「夢」を見るだけで満足できなかった。
それを実現する姿が見えない以上、夢は夢でしかなく、描いても無駄でしかない。
そんな、割り切った感情が、どこかにあった。
たぶん、サンタクロースも信じていなかったんだろう。
朝枕元に置かれたプレゼント。
それは、いつも自分が欲しかったものではなかった。
一番欲しかったのは・・・
「父」だった。
一緒にキャッチボールをしたり。
銭湯の男湯に入ってくれるような。
まわりの皆が、普通に思う日常。
窓から見えるクリスマスツリーの輝き。
食卓を囲む家族。
それは、憧れでもあり、同時に俺の手には入らないものだった。
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