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「父の日に贈るプレゼント」
「お父さんの似顔絵」
そのたびに、真っ白な俺と、困った顔をする先生。
今時は、離婚なんて特別珍しいことではない。
だけど、当時は親が一人しかいない。
それは、とても歪な家庭とされていた。
口さがない大人たちは、「あの子は父親がいないから、しょうがない」と決め付ける。
それが、自然と子供に伝わり。
「お前、父さんいないんだってな」
残酷な言葉として、二重に俺を傷つけた。
だけど、一番傷つくのは、母だと、気づいていた。
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