第1章

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電車を降りて、駅を出る。 街中に流れるジングルベルの音楽を聴きながら。 寒さに肩をすぼめて、足早に家に急ぐ。 ちらつき始めた雪は、その粒を大きくして。 綿のようにふわりふわりと、舞い落ちてきた。 今年のプレゼントは、雪だけみたいだ。 また、気長に待つことにしよう。 いつかその日が来ることを願い。 玄関のドアを閉めた。
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