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注文したパスタが運ばれてきた。久しぶりのカッペリーニは、バジルとトマトが爽やかで美味しい。 「それで、どんな人なの?彩星の好きな人」 最後の言葉に、パスタを喉に詰まらせそうになる。 「好きとかじゃないの。見た目が超タイプってだけ」 「またまたぁー。まぁいいや、どんな人なの?」 「簡単に言うと、麻耶の大好きな神谷さんの友達で、私の上司」 「へぇ……神谷さんの友達なんだ。見た目ってどんな感じ?」 平然を装ってるけど、神谷さんって聞いただけで、麻耶の耳がちょっと赤くなった。 「瞳が吸い込まれそうなくらい綺麗なヘーゼルなの」 「ヘーゼルの人って少ないのに、よく見つけたね」 「声が低くて甘くて……背が高いから降ってくるみたいな感じがするんだ。初めて会った日は、薄いピンク色のシャツとピンクゴールドのカフスを上手に着こなしててたけど、すっごく素敵だった」 ストローに唇を当てたままの麻耶が、あとは?って目で言っているのが分かる。 「ほのかに甘い香りがして、線が細いのに力強いかな」
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