2

34/35
前へ
/35ページ
次へ
「いいなぁ、じゃねーよ。本当、失礼なヤツでごめんね」 「そんな、優しそうな方です」 「ふふっ。高梨さん、顔に出過ぎ」 はい、そうですね。とは言えず、うまく返したつもりだったけど、見破られて笑われてしまった。 「あ、あの坂本さんから伝言で来ました」 「そうだったの?てっきり俺に会いにきてくれたと思ったのに」 「えっ!?」 「冗談だよ、冗談。で、坂本さんがなんて?」 「今夜、ちょっと遅くなるけど参加されるそうです」 「あ、本当?ってことは、同行してる山下もかな?ありがとう、助かったよ」 今度は迷わずに企画部のある35階へ向かった。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

160人が本棚に入れています
本棚に追加