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「Carib STARって、素敵な店名ですね」
「ありがとう。すごく天気がいいと、ここからでも星が見えるんだよ」
誠さんが空を見上げている。
「今夜は残念だけど、真夏になったら、また見に来たらいいよ。彩星ちゃんならいつでもテラスを解放してあげる」
「いいんですか!?」
「もちろん。だって夏輝のお気に入りだしな」
ちらりと部長を見ると、全く視線を合わせることなく淡々とグラスを傾け、お酒を味わっている。
「楽しみにしてます」
「さて、俺もそろそろ働くか」
部長と乾杯してから、ソムリエエプロンの紐を絞め直して、誠さんも店内に戻っていった。
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