Love hunter 5

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「ちょっと待っててね」

冷蔵庫から持ってきたミネラルウォーターを渡され、冷たさが一層私を冷静にさせていく。

どうして、言わなかったんだろう。

今までこういう誘いは経験してきたけど、断ってきた。
気になった人と付き合っても一線は越えられず、もう少し知ってからって、勝手な可能性にかけているうちに、不穏になっておしまい。

その繰り返しだった。

今からでも帰ればいい。

最初から言えばよかったんだ。

部長のプライベートを知りたいなんて、どうかしてたんだ。

だって、部長は私が特別な存在ではないはずだから。