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私を家まで送り届ける、帰り道の途中、公園に冬也は車を横付けした。 「彩星、俺のこと嫌いになった?」 「えっ?!そんなわけないでしょ」 気持ちと正反対のことを聞かれてぽかんとする私は、思っていたより大きくなっていた心の穴に、ようやくその時気付いた。 埋められるのは冬也しかいない。会いたかったって冬也が言ってくれたら、今までの寂しさや不安も帳消しになって、次のデートまでの充電ができるのに。 もし、私が我慢しないで寂しいって言っていたら、こんな風に距離はできなかったの? 「そんなこと、聞かないでよ……」 頬を伝う涙は、会えた嬉しさより、本当は寂しかった気持ちが溢れる。 沈黙の中、洋楽が流れ続ける車内は、運転席と助手席はとても近いのに、ものすごく遠く感じた。
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