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「勘ぐられてるってことか?」 「女は勘がいいからね」 校門を抜ける僕らの乗った車は 否応なしに生徒たちの注目を集めた。 僕は窓際にもたれかかったまま サイドミラーに映り込むあやの姿を見ていた。 彼女はどこか微笑んでいるようにさえ見えた。 ひょっとしたらもう 僕らのただならぬ関係に気付いているのかもしれない。
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