第1章

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「 要がこけたのか。」 「 うん。」 「 んじゃ見してみ。」 要の家には物知りなおじいちゃんがいる。 髪はもうほとんどないし、いつもヨレヨレのシャツに腹巻とももひき姿。 眼鏡をかけるときは新聞を読むときと小さい物を見るときなんだって。 「 んー。足は大丈夫だな。」 パシッと手を掴んで手のひらを自分の方に近づけるじーちゃん。 「 ありゃ。石入っとるがな。」 「「 石!?」」 ほれ。 と言って僕としょーちゃんの前まで手のひらの傷口をよく見せるように近づけられる。 じーっ。 「 あ!本当だ!」 「 ひいっ!3個!3個あるよ!」 気持ち悪いっ どうしようどうしようっ! 「 じーちゃん!これ取れる!?」
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