第1章

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「 要、待たせて悪かったな。」 んしょ。 と、救急箱を持って何時もの場所へと座ったじーちゃん。 「 とりあえず膝消毒すっぞ。」 返事をする前に早くプシュっと傷口に消毒液をかけられ冷たさと驚きに身体が飛び跳ねた。 「 ぎゃっ」 おまけにまたしみるーっ! 「 じーちゃん優しくやれっ!」 要が僕の手を握りながら叫ぶ。 「 あいあい。」 気にも止めない様子で余分な消毒液をポンポン拭き取り、大きな絆創膏をペタリと貼るじーちゃん。 大丈夫。痛くない痛くない…。 「 要、横向いて座れ。手はテーブルに置いてな。」
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