その日の夜

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宍)長太郎…居るか? 鳳)し…宍戸さん? 宍)あぁ、俺だ。 どこの部屋も灯りがさしている中 一部屋だけ灯りが無い部屋がある。そう…彼奴がいる部屋。 彼奴は嫌なこと…悲しい事があると暗闇の中で一人泣いて居る。 俺はその場面を一回見たことがある。だけど、それ以来見ることは無かったんだが。 宍)これで二回目…だな。お前がそうしてる所。 俺はブランケットに包まれて体育座りしている長太郎の目の前にある壁に寄りかかりながら話すことにした。 近寄っては行けはい気がしたから…。 鳳)宍戸さん…。俺…俺! 宍)泣くなよ…激ダサだぜ? 俺が優しく割れ物を扱う様に 言える事がビックリだぜ?長太郎 鳳)激ダサでもなんでもいいです! 宍戸さんは怖くないんですか?! 宍)…怖くないって言ったら嘘になるな。だが、長太郎。お前に殺されるなら本望だぜ? 鳳)!?な、なに…何を言ってるんですか!!俺が宍戸さんを殺す?そんな事出来るわけ無いじゃないですか! 長太郎は泣きながら必死に 訴える。 俺を殺せない。と 壁に寄りかかりながら話していた宍戸は鳳に近寄り肩を持ちながら 話した。 宍)長太郎。良く聞け。俺はお前を置いて行くとは言ってない。 鳳)え…?し…しどさん? 宍)あの時の事覚えてるか? 俺がレギュラー落ちしたのにも関わらず俺について来た時。 最初は皮肉かと思ったぜ…だけどお前のその瞳から分かった。純粋に俺を敬ってるお前。俺はこいつの為にダブルスをやろうって思った。長太郎。お前が俺と死ぬかはお前で決めろ。 鳳)宍戸さん…。 宍)長太郎…。お前はどうなんだ? 鳳)一緒に…逝かせて下さい! 宍)おう…。 うぁぁぁあああぁぁぁん 鳳は宍戸にしがみ付きながら 泣いて居た。
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