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視点の合わない距離にいる部長の瞳を見つめ返すのが精一杯だ。 「さっきの続き、しよ?」 部長の唇が、何も言わせないとばかりに私の唇を塞いでいく。 何度も角度を変えて、その度に深くなるキスで呼吸を乱れ、気持ちもぐちゃぐちゃにされていく。 彼女がいる人と、こんな関係になったのは初めてだ。 彼女がいるって最初から分かってたら、好きにならなかった? 上手なキスを受け入れながら、頭と心で自問自答を繰り返す。 背中に回された腕が私の腰を引いて導く。 ようやく離れた唇を、どちらのものか分からない糸が繋ぎ、甘い吐息が混ざる空間はとても淫靡だ。 「可愛いよ、彩星……好きだ」 瞳の奥まで届くような視線の強さ。 改めて聞かされた言葉に胸がざわつく。 シルバーのカフスを外して、ワイシャツを脱いだ部長が私に覆い被さった。
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