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「今日は大丈夫です。それに部長もお酒入ってるし」
バッグを持って、廊下に向かう。
「俺は1滴も飲んでないよ。ミントソーダとグレープジュースだけ」
「えっ……」
ということは、酔った勢いでキッチンに倒されたんじゃなかったってこと?!
「どうした?」
玄関のドアの前から動かない私の肩に、鍵を締めた部長の腕が回された。
胸の奥がずっと痛い。
確実に会うことができない距離があればいいのに……。冬也みたいに遠くにいるなら諦められるのに。
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