花音と小島くん

14/14
前へ
/197ページ
次へ
『可哀想』なのは吾妻くんもだ。 あたしより可哀想かもしれない。 そんな事を思っていると花音からメッセージがきた。 そこには楽しそうに写真に映る花音と小島くん。 なんだ。 「お似合いじゃん」 そう言って笑うと吾妻くんも優しく笑った。 吾妻くんと少し距離が縮まった事に関しては、花音と小島くんに感謝しないとな。 「吾妻くん。周りの目が気になるならあたしを見てればいいよ」 「お前見ててもどうにもならないし、むしろ見つめるとか意味不明だからいい」 前言撤回。 距離など縮まっていない。 あたしはフッと笑って遠くを見つめた。 .
/197ページ

最初のコメントを投稿しよう!

99人が本棚に入れています
本棚に追加