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本棚に追加――と、いうことでしょうがなく語り屋に行き今に至る。
「――で、どうします?自信満々に来るから期待していたのに、ここまでつまらないとは。この罰は重いですよ?」
「ハハハ、罰、と言われましても払える金もあげられる物も無いんですがね」
「…はぁ、それなら………」
と言って、彼女は机の引き出しから一つの眼鏡を出した。
「……何ですか、それ?」
「過去を見透す眼鏡です」
その眼鏡は、片目だけに着ける仕様の物で、なんか少しかっこよく見えた。
「……あれぇ、僕の話した意味ってあります?」
「本人から直接聞いた方が、面白いので」
「ああ、成る程。で、どうするんですかそれで?」
「あなたの過去から面白そうな人物をピックアップして、その人の物語を読んでそれに応じた報酬を渡す、というのはどうでしょう?」
「おー、大丈夫ですよ」
僕はただここにいるだけで済むしそれで報酬が貰えるなら十分だ。
「――ええ、成る程……中々興味深いですね」
彼女は一点に僕を見つめ、何やら満足そうな表情で頷いていた。
「……誰の人生を、覗いてるんです?」
「さあ。誰でしょう?」
はぐらかされてしまった。
「それはそうと、貴方、愛羅の友人だったんですね。言ってくれれば、絶対に話なんて聞かなかったのに」
「その気持ちは痛い程分かりますがそれによって報酬が減った、なんてことは無いですよね?」
「…………」
「減ったんですか」
「そりゃあまあ」

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