ぷろろーぐ。もとい物語の始まり。または物語の終わり。

11/13
前へ
 /20ページ
次へ
――と、いうことでしょうがなく語り屋に行き今に至る。 「――で、どうします?自信満々に来るから期待していたのに、ここまでつまらないとは。この罰は重いですよ?」 「ハハハ、罰、と言われましても払える金もあげられる物も無いんですがね」 「…はぁ、それなら………」 と言って、彼女は机の引き出しから一つの眼鏡を出した。 「……何ですか、それ?」 「過去を見透す眼鏡です」 その眼鏡は、片目だけに着ける仕様の物で、なんか少しかっこよく見えた。 「……あれぇ、僕の話した意味ってあります?」 「本人から直接聞いた方が、面白いので」 「ああ、成る程。で、どうするんですかそれで?」 「あなたの過去から面白そうな人物をピックアップして、その人の物語を読んでそれに応じた報酬を渡す、というのはどうでしょう?」 「おー、大丈夫ですよ」 僕はただここにいるだけで済むしそれで報酬が貰えるなら十分だ。 「――ええ、成る程……中々興味深いですね」 彼女は一点に僕を見つめ、何やら満足そうな表情で頷いていた。 「……誰の人生を、覗いてるんです?」 「さあ。誰でしょう?」 はぐらかされてしまった。 「それはそうと、貴方、愛羅の友人だったんですね。言ってくれれば、絶対に話なんて聞かなかったのに」 「その気持ちは痛い程分かりますがそれによって報酬が減った、なんてことは無いですよね?」 「…………」 「減ったんですか」 「そりゃあまあ」

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>