『水没』
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ゆらゆらと、自分の芯が不確かな感覚が続く。 湯の中へと浮いているような、熱に灼かれているような。 不快なのに、暗闇は続き、覚えのある人達がよく分からないことを言っては去っていく。 その声が頭蓋の中を反響し、かき乱す。意識はますます朦朧とする。 痛みに気がついた。 音が逃げていく。 引き揚げられるように、意識が上る。
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