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「なあ、俺たちってさ、
いつまで一緒にいられんのかな。」
夜空にちりばめられた星たちが
私と彼を見つめていた。
私もそれに応えるように
星たちを見つめる。
「なんでー?」
「だってさ、卒業したら俺ら
しばらく離れるじゃん。」
自転車の二人乗りは、いつも私が後ろで、
彼の腰に両手を置いていた。
紺色の自転車で、彼はいつも
彼の家から電車まで送ってくれるのだ。
警察に見つかると注意されるし、
運が悪ければ止められるので、
大通りでは歩くことにしているが。
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