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「でもたぶん、それでも
寂しんだろうな。」
彼の吐き捨てるように放った言葉に
私は息が詰まりそうになった。
「一緒に住めたらいいのに。
そしたら、ずっと一緒なのに。」
「そーだな。
俺たちがもっと大人だったらな。」
同じ会話を、私たちは何度繰り返してきたんだろう。
溢れる気持ちとは裏腹に、思い通りにはならない現状。
それをうまく飲み込めない自分の幼さ。
早く大人になりたいと思いながらも、
変わってしまうかもしれない2人の関係に怯えているのだ。
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