ハピフレとの最終決戦《南》

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レイン。 すごい。 奈々さんはお母さんを許していたのね。 社長も長い間精神を病んで、奈々さんを待っていたなんて。 「レイン、ありがとう。 レインのおかげで2人は救われた。 後、気になったんだけど、智也はここにはいないのか?」 「俺じゃなくて、奈々の思いが俺をここに呼び寄せたんだと思う。 智也は上で2人を待っているよ。 奈々の意識の中に、奈々を待っている智也が見える。 きっと、お母さんを連れて行くまで待っていて欲しいって智也に頼んだんじゃないかな。 マサこそ、こんなに酷い傷を負っているのに2人の心配が出来るなんて、さすが俺の親友だ」 マサとレインは固く握手を交わした。 「すいません。 霊との交信は体力を消耗します。 事件について知りたいところですが、今日はこれで帰らせてもらいます」 「レイン。 本当にありがとうございました。 奈々さんと社長が、あなたに救われて本当に良かった。 家に帰ってゆっくり休んで下さい」 高橋刑事が、レインに労りの声をかけた。 「ありがとうございます。 じゃ、マサ。 またな」 「ああ。 事件については俺がきちんと報告するからな。 ありがとう。 レイン」 みんなも口々に、レインに感謝の言葉をかけた。
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