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克の言葉にみんなが笑った。
また日常が戻ってきたみたい。
昨日までは、毎日こうやってふざけてた。
昨日の夜から今日。
長い時間に感じたのに、たった1日の出来事だった事に気づいて驚いた。
みんなでわいわい言いながら、エレベーターで1階に降りた。
「お待ちしていました」
指輪の修理屋さんの前を通ると、優しそうな女性が声をかけてくれた。
女性が指輪を触りながらパソコンを操作すると、あんなに外れなかった指輪が簡単に外れた。
「これで、ハピフレに身体を支配されることもなくなったな」
マサの言葉にみんなが頷く。
こんな小さな指輪が、身体を支配していたなんて信じられない。
みんながほっとしているのがわかる。
私でさえ、いつペナルティになるかという恐怖は常に感じていた。
ペナルティルームに監禁されてたメンバーは、どれほどの恐怖を感じていたのだろう。
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