ペナルティルーム 2部

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『おぅ! まかせとけっ』 あんなに不安だったのに、拓の言葉で不安は吹っ飛んだ。 拓と佐藤探偵ならすぐに田中一郎を特定して、どうしてこんなメッセ-ジを送ってきたのかを突き止めてくれるはず。 『じゃ、今日は解散しょうか。また明日ハピコミで会おう!』 拓の言葉で、今日は解散する事になった。 久しぶりにゲームをしたり、チャットをして、ハピフレでの楽しかった日々を思い出す。 私達には探偵の弟子の拓がついているから、もうハピフレの時のような目には合わないよね? もう1ヶ月、だけど、まだたった1ヶ月なのだから不安なのは当たり前。 昨日までは怖くてハピフレを見る事さえ出来なかったのだから。 夜、ベットに入ると、田中一郎のメッセ-ジが頭の中に浮かんだ。 田中一郎はどういう人なんだろう? ハピフレの関係者? ハピフレメンバ-? どっちにしても、私たちがハピフレ事件を解決した事を知っている人だ。 私たちに恨みを持ってる? まさかね。 それに、ハピフレの関係者なら、拓と佐藤探偵が調べてくれたらすぐにわかるだろう。 私は拓の報告を待てば良いだけ。そう思っているのに眠れない。 『南、大丈夫か?』 深夜12時、克からラインがきた。 克は私が眠れないかもしれないと心配してくれてた? 『ちょっと不安で眠れなかったよ』
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