3556人が本棚に入れています
本棚に追加
『俺たちの事を知っていただけ? ちょっと引っかかる。探偵助手のカンみたいなものだけど。しばらく田中一郎をチェックしておくよ』
『そうだね。『みぃつけた』って、やっぱり変だよね。探偵助手様、よろしくー』
拓がチェックしてくれると思うと安心だ。
『田中一郎って、誰ともチーム組んでないし、いいねもコメントもない。ハピフレバトルしてたなら、その時のメンバーでハピコミバトルに参加するはずだよね? やっぱりおかしいよ。私たちがハピコミ始めるのを待っていた感じ』
さすが美咲、するどい!
『俺もおかしいと思う。高田取締役と繋がっているのが1番怖いよな。高田取締役のスパイとか?』
『さすがに高田取締役の周辺は警察がチェックしたと思うけど、高田取締役の行方はわからないわけだから……みんな安易に田中一郎と連絡を取るなよ。田中がメッセージを送ってきたら、必ずスクショを撮ってグループラインで共有する事』
拓のメッセージにみんなが『了解!』と答えた。
3日後の朝、グループラインに拓からのメッセージが送られてきた。
『田中一郎は、昨日の朝にメンバーを6人集めて、田中チームを作って、ハピコミバトルに参加している。
点数から見て、だいぶ課金しているはずだと思う。俺たちに近づく為かもしれない。みんな気をつけて』
『了解」
とうとう田中一郎が動き出した。あれ以来、メッセージが送られてくる事はないけど、不気味に感じる。
最初のコメントを投稿しよう!