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『まあまあ、もう田中一郎とバトルする事はないし、これからのバトルを楽しもうよ。
田中一郎はハピフレバトルで上位だった私たちに勝ちたかっただけだったんだよ』
こういう時、いつも美咲が1番先にポジティブになる。
『そうだね。次から毎回勝てば良いんだから』
私も美咲に続く。
『田中一郎はむかつくけど、もう関わらないと思えば、切り替えた方がいいよな』
拓がそう言った時、マイルームに田中一郎からのメッセージが届いた。
読む前にみんなに報告した方が良い? だけど、みんな前向きになったところだから、読んでから報告しようと、先にメッセージを開いた。
『南ちゃん。
バトルお疲れ様!
楽しかったね。
南ちゃんを田中チームに誘いに来たよ。
拓チームを抜けて、田中チームにおいでよ。
このメッセージの事は拓達には内緒ね。
ハピフレの高田取締役は僕のリアル友達。指輪の作り方とかも勉強させてもらったよ。
南ちゃんは知らないだろうけど、指輪はなくても、一度でも指輪をはめた人のデータは残っているし、頭の中に指輪のプログラムが残っているんだよね。
だから、僕がちょっとデータをさわれば、拓を簡単に殺せるんだよ?
南ちゃんが誰にも理由を言わずに僕のチームに移動する。
それだけで、僕は拓チームの誰にも手を出さない。
良い条件でしょ?』
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