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「お願いします。今回の事に高田取締役は関係していないけど、もし高田取締役も逮捕する事が出来たら、これから安心して過ごせるんだけど……」
私が希望を言うと、佐藤探偵はうーんと首を捻った。
「高田は絶対に自分に辿り着かないという自信があったから、連絡してきたんだよ。田中一郎とは犯罪者としてのレベルが違うからね」
「そうですよね」
やはり、田中一郎と高田取締役はレベルが全く違ったのだ。
そうでなければ、田中一郎をこんなに簡単に捕まえることなど出来なかっただろう。
「いつか高田取締役も必ず佐藤探偵が捕まえてくれる。俺はそう信じてる」
克が私の頭をぽんぽんしながら言った。
「そうだね! 拓もその頃には優秀な探偵になってるはずだし」
「もちろん! 俺は佐藤探偵の弟子として、全ての技術を受け取り、最強の探偵になる。その為に探偵助手になったんだから」
「期待しているよ」
拓の宣言に、佐藤探偵が拓の背中をバシッと叩いた。
「佐藤探偵、痛いって」
拓が佐藤探偵を睨みながら笑っている。
良かった、いつもの日常が戻ってきた。
これから数年後、高田取締役によって事件に巻き込まれる事になるとは、今の私たちには知る由もなかった。(※ペナルティルーム2【再び惨劇が始まる】)
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