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「まあ、これはただの想像だから、高田はもっと別の意図を持っていたのかもしれないけど」
「高田取締役が逮捕されたら聞き出すことが出来るのに……。そう言えば、刑事さんがいつか必ず高田を逮捕するって言ってくれました」
「高田を早く逮捕しないと、いつまたハピフレみたいな事件が起こるかわからないからね。警察も必死だと思うよ。俺も高田逮捕に全力を尽くそうと思っているから。
ただ、高田の新たな計画はまだ数年後だと言っていたから、しばらくは出てこないだろう。高田が計画を実行する前に、なんとか逮捕する事が出来ればと思うよ」
「そうですね」
高田取締役の言っていた新たな計画ってなんだろう。ハピフレ事件以上の事を計画している?
指輪で人の身体をコントロールするだけでも怖いのに、それ以上って……。
考えるだけでぞっとする。
「マンションに着いたよ。今日はお疲れ様。ゆっくり休んでね」
「ありがとうございました」
佐藤探偵にお礼を言って、マンションの駐車場で車を降り、玄関まで行くと、
「おかえりー」
「大変だったね、お疲れ様」
美咲とのり、そして、拓、マサと優、克が玄関の前に立つていた。
「どうして?」
「佐藤探偵から、南がマンションに着く時間を聞いたの。拓がみんなで南を励まさないかって言って」
美咲が説明してくれた。
「拓、それにみんなもありがとう」
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