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†真実†
卓也が全てを語り終えた時…
あたしは自然と泣いていた
自分でも気付かなかったけど。
あたしは知ってしまった
敦志が車に気をつけろと言った理由
沙也加さんとの辛い…悲しい別れ
敦志…あなたがこれ程重い過去を背負っていたなんて…。
「沙也加が入りたがってた高校って…S女子高なんだよな」
卓也が切なそうに言った
「…あたしの高校…」
「そぅ…。で、敦志はいつまでも彼女作る気ないっぽいから合コンしたんだけど…。」
「沙也加の行きたがってた高校だったんだよね。だから敦志超~不機嫌になっちゃってさ…」
「な…るほど」
「だから適当につまんない野郎とか言って女の子行かない様にしてたのに…」
「あたしが敦志に惹かれちゃったと…。」
「うん…そこは予定外だったなぁ~」
卓也は苦笑しながら言った
「でも敦志が葵ちゃんに惚れるかもってのは…思ってた。」
「…??なんで?」
「葵ちゃん、沙也加にそっくりだから」
卓也がそう言った途端…
ファミレスのドアが勢い良く開かれて…
「葵…!!今日家来るって言ってただろ!?」
敦志…。
とエリ…!??
どうやら敦志はエリから事情を聞いたらしい…。
「葵ちゃん…どぅして泣いてるの…!??」
「葵…おい卓也!!お前葵に何かしたんか!!」
「違…「違うょ…!!あたしは…ただ…」
あたしは敦志…におととい墓地で敦志を見た事、卓也に沙也加さんとの話を聞いた事を話した。
「…ねぇ敦志…。あたしって…沙也加さんに似てるの…??」
「…!!それはッッ…」
「もしかして…あたしを通して、敦志は沙也加さんを見てたんじゃない…??」
あたしは…そのまま店を飛び出した…
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