†真実†

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あたしは走った 今自分が言った言葉を忘れようとするかの様に… 《敦志の辛い過去をえぐる様な事して…最低だ…》 全速力で走ったためか、息が切れて苦しくなってきた 「…ハァッ…疲れた…」 あたしはその場にしゃがみこんだ 《あたし…敦志を苦しめてるだけの存在なのかなぁ…》 また葵が泣きそうになっていると… 足音が聞こえてきた ドタバタッ…!! 「…葵ッッ…!!」 「…!!敦志…」 《今敦志と話したら傷付ける事言っちゃいそう…!》 そう思った あたしなりの咄嗟の判断だった…。 ダッ…!! あたしは敦志から逃げるかの様に走った…。 「葵!?なんで逃げるんだょ!」 敦志の悲しそうな声… 「…」 あたしは 心がギュッと締め付けられた気がした 苦しい…。 もぅ嫌だょ…。 敦志があたしの5メートル付近に来た時…。 あたしは敦志から逃げる為… 反対方向へ走った…。 まさか…自ら光の列に突っ込んだとは… 「あお…!!そっちは…!!」 敦志の…驚いた表情を見たが最後…。 …キィッ…ッ…ドンッ…!! 眩い光とクラクションの音… 視界が真っ白になり 「葵…ッッ…!!」 彼の悲痛の叫びが聞こえ… あたしの意識は 完全に途絶えた。
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