第1章

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  「あ、そうだ戸田さん。その辺戸田さんのヨダレ飛び散ってきたないんで、俺が帰って来るまでに拭き掃除して消毒しておいてくださいね。変な菌がついてそうで気持ち悪いんで」 「……っ!」 無表情でそう言ってその場からいなくなる高橋。 呆然とするあたしの背後でバタンと扉の閉まる音がした。 おい、なんだ変な菌って! 人を病原体扱いか! むかつくむかつくむかつく! なんなのあの可愛げのなさ! 頼むからだれかあの生意気な生物を、地中深く埋めて! 今すぐ埋めてやってよー!! あたしは誰もいないオフィスで一人、地団太を踏みながら叫んだ。 第二話 VS.小動物系事務員さん END
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