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「あ、そうだ戸田さん。その辺戸田さんのヨダレ飛び散ってきたないんで、俺が帰って来るまでに拭き掃除して消毒しておいてくださいね。変な菌がついてそうで気持ち悪いんで」
「……っ!」
無表情でそう言ってその場からいなくなる高橋。
呆然とするあたしの背後でバタンと扉の閉まる音がした。
おい、なんだ変な菌って!
人を病原体扱いか!
むかつくむかつくむかつく!
なんなのあの可愛げのなさ!
頼むからだれかあの生意気な生物を、地中深く埋めて!
今すぐ埋めてやってよー!!
あたしは誰もいないオフィスで一人、地団太を踏みながら叫んだ。
第二話 VS.小動物系事務員さん END
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