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「おーーーーい!おーーーーーい!ふらんしすどこだぁああああ?」
銃を肩にかけた狩人が山の中を歩いています。
どうやら、誰かを探しているようです。
狩人は山のふもとの里の住人で、この山を狩り場として生活をしていました。
里の者は基本、山には入りません。
それは、この山の向こうには鬼の里があるからでした。
少し前まではこの狩人の他にも山に入る者もいたのですが、数年前に鬼に里の者が襲われてからというもの、山に入るのはこの狩人だけになっていました。
「あ。あんなとこにトンボが。。ようし。。捕まえてやるぞ・・あ!あぁ。。逃げちゃったトンボ・・。」
狩人の視線の先にひとりの少女が映りました。
白いシャツに赤いスカート。おかっぱ頭の雪のように色の白いかわいい少女です。少女は満面の笑みを浮かべて楽しそうにトンボを追いかけています。
狩人はため息をついて、少女に走り寄りました。
「ふらんしす!だめじゃないか!!こんなところまで来たら!」
「ごめんなさい。トンボ追いかけるのに夢中になって・・。」
少女は首をすくめて舌を出しました。
「この辺は、鬼の里に近い危険な場所だ。この間も真っ赤な鬼を見たってじょばんにが言ってただろ。」
狩人は少し強い口調で言いました。
「うん・・。」
狩人の言葉に少し納得いかないように少女は答えました。その少女の反応に思わず狩人はさらに強い口調になりました。
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