おまけ

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  その日の夕食はジェノベーゼだった。 にんにくの香りが少し強めの、トモ特製のジェノベーゼソース。 「やったあ! トモ前に俺が美味いって言ってたの覚えててくれたの?」 「さぁ。食べたくなったから作っただけ」 「ふーん」 勝美が意味ありげに笑うと、トモは不機嫌そうに顔を逸らす。 でもやっぱり髪の間から見える耳は赤くて、思わず勝美は言いたくなってしまう。 「なぁ、トモ」 「ん?」 「好き」 「……」 勝美の言葉を聞いて大きなため息を吐きだしたトモは、がちゃんと乱暴に持っていたフォークを置くと、椅子から立ち上がった。
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