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今さら手遅れだけど…
いつまでも店内で、2人の世界やってるワケにもいかず…
休憩だったアタシは、
ナオとすぐ近くの自宅に移動した。
プレゼントされた大量の向日葵も一緒に。
歩きながら…
ナオが嬉しそうに眺めた首元には、
ティファニーのペンダントが光ってる。
「よくココ(店)がわかったな?
親に聞いたのか?」
まぁ、それしかねーけど。
「いや…
智和からA県ってのは聞いてたから、
とりあえず自力で探そうと思って…」
「自力で!?バカじゃねーのか!?
つか、よく見つけたな…」
呆れるアタシに…
楽し気に笑い出すナオ。
「ん、けっこー余裕だった!
咲陽、アシ(免許)ないから中心部に居ると
思ったし、
絶対…
花屋で働いてると思った…」
なんでそー思ったんだ!?
それって…
ー「子どもの頃ってさ、
…何になりたかった?」
「花屋さん…」
「" 今 "じゃなくても…
" いつか "があるよ」ー
アタシの"いつか"、
覚えててくれたんだな…
「それに…
オレらは磁石だから…
引き寄せられて、辿り着けると思ってた」
「磁石!?」
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