第1章 精神科に行ったきっかけ

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 高校を卒業した私は、父の紹介で、地元の塗装の会社に就職しました。  入社して何日か経った頃、私が一人で会社に残り、道具を置く棚を作るという仕事を任されました。  子供の時から大工仕事が苦手だったので、その時の正直な気持ちは、こんなのどう作ったらいいか分からない、という気持ちでした。    その時の部長に作り方を聞いて臨んでみても、既存の棚の中に道具を置くスペースを作る工程が、一人になると分からないという状態で一日を過ごしてしまいました。     そして、先輩達や部長が俺の前に現れた時に俺の状態を見て、  「今日一日、何してたんだ」 と、当然のことを部長から言われてしまいました。  その俺の仕事を先輩達がやってくれたのですが、この時の私はすごく惨めでした。  
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