第1章

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「5名様ですね、こちらへどうぞ」 今日は友達の誕生日。 サプライズのケーキをオプションで予約して、ブッフェに来ることにした。 「わぁ美味しそう!」 それもスイーツメインのものでパスタやパンも楽しめるというもの。 「ほら夏音早く行こう!」 「ちょっと待って遥ちゃんー」 今日サプライズするのはこの遥(はるか)。 「もう幸せ…」 「このために今日まで生きてきたんだから元取る…」 「吐かないでよ夏音」 「大丈夫大丈夫ー、あ、誰か紅茶頼む人いない?私頼むんだけど」 「はいはーい、私頼む!2つでいいよね」 ーーーー 「こちら紅茶でございます」 そっと2つ置いて立ち去った店員さん。 「なんか無愛想だったねー」 「ね、でもあの人厨房の人じゃない?マスクしてたし」 「ね、たいへんだねー人手が少ないと」 この時私も無愛想だな、大変そうだな、としか感じなかった。
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