第2章

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チン! エレベーターが開き 「いらしゃいませこちらへどうぞ」 入り口から入って真っ正面 カウンターから翔悟が梛に声をかけた 「あら、今日は上にいらしたのね…」 店の中を見渡しながら言った どうやらここは翔悟が経営する店のホストクラブらしい 下の階にはクラブもありその両方でカウンターバーのバーテンダー&オーナーをしている翔悟 今はカウンターにはお客は居ない 「いつものお願い出来ますか?」 「では今日はホットでいつもの柚子酒をどうぞ」 堂々とお酒を頼み堂々と未成年にお酒を出す翔悟 それはそうだ今の梛は仕事モードの見た目22歳の女性なのだから… 「今日ぐらい手伝いはお休みすれば良いものを…」 「治りましたから」 「流石の生命力だな」 「どなたかが寝てる隙に点滴までして下さったようですしね…」 誰かが近づいて来る気配がし話を中断し柚子酒に口を付ける 「お隣よろしいですか?」 男性客が梛に声をかけて来た 「どうぞ」 「マスター、バランタインをクラッシュでくれるかな?」 「かしこまりました」 「貴女はマスターが好み?」 梛はにこやかに 「いえ、私は下の階の者ですわ、貴方は男性が好み?」 「ホストクラブに居るから間違われるのは仕方ないがいたってノーマル(笑)今日は仕事終わりで明日は休み?」 「てっきりオーナー狙いかと(笑)今から出勤ですの 3時までお店やってますからもしよかったらお顔出して下さいね、それでは」 立ち上がり店を出た 「マスター俺嫌われたかなぁ?」 「お客様、嫌なら誘いませんよ…なぎさちゃんは」 仕事モードの梛は渚になるようだ 「なら一旦チャックで、これゆっくり味わったら下行ってみるよ… 連れの妹には伝えてから置いて行くよ、楽しそうだから」 「かしこまりました、ありがとうございます」 翔悟の店はフロア全体が店になっているので 迷わす下に下りれば直接クラブに行ける様になってた
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