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チン!
エレベーターが開き
「いらしゃいませこちらへどうぞ」
入り口から入って真っ正面
カウンターから翔悟が梛に声をかけた
「あら、今日は上にいらしたのね…」
店の中を見渡しながら言った
どうやらここは翔悟が経営する店のホストクラブらしい
下の階にはクラブもありその両方でカウンターバーのバーテンダー&オーナーをしている翔悟
今はカウンターにはお客は居ない
「いつものお願い出来ますか?」
「では今日はホットでいつもの柚子酒をどうぞ」
堂々とお酒を頼み堂々と未成年にお酒を出す翔悟
それはそうだ今の梛は仕事モードの見た目22歳の女性なのだから…
「今日ぐらい手伝いはお休みすれば良いものを…」
「治りましたから」
「流石の生命力だな」
「どなたかが寝てる隙に点滴までして下さったようですしね…」
誰かが近づいて来る気配がし話を中断し柚子酒に口を付ける
「お隣よろしいですか?」
男性客が梛に声をかけて来た
「どうぞ」
「マスター、バランタインをクラッシュでくれるかな?」
「かしこまりました」
「貴女はマスターが好み?」
梛はにこやかに
「いえ、私は下の階の者ですわ、貴方は男性が好み?」
「ホストクラブに居るから間違われるのは仕方ないがいたってノーマル(笑)今日は仕事終わりで明日は休み?」
「てっきりオーナー狙いかと(笑)今から出勤ですの
3時までお店やってますからもしよかったらお顔出して下さいね、それでは」
立ち上がり店を出た
「マスター俺嫌われたかなぁ?」
「お客様、嫌なら誘いませんよ…なぎさちゃんは」
仕事モードの梛は渚になるようだ
「なら一旦チャックで、これゆっくり味わったら下行ってみるよ…
連れの妹には伝えてから置いて行くよ、楽しそうだから」
「かしこまりました、ありがとうございます」
翔悟の店はフロア全体が店になっているので
迷わす下に下りれば直接クラブに行ける様になってた
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