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梛を運んで来たのは翔悟が使うマンションの一室だった
車の中で服を着せ替えクリーニングに出し梛をベッドに運び
迎えに行く途中で買ったポカリとウイダーゼリー数個
それに風邪薬を枕近くに起き
冷感シートをおデコと首に3枚はってしばらく梛を見つめていたが
「今でも熟睡しながら泣くんだな…」
頭を撫で涙を拭き部屋を出て行った
3時間後ノロノロと起き出した梛は枕元にあるウインダーゼリーを一気に流し込み薬を3倍の量とポカリを半分飲んだ
そして一言
「寝る…」
と言ってまた眠ってしまった…
コンコン
「入るよ…一回は起きたか、いつもながらすごい量飲みやがったな薬」
と言いながらテキパキと服を着替え冷感シートも変える翔悟であった
全く持って慣れ過ぎである
梛が学校から帰って来て6時間後
ガバ!
「…ここは何処です…」
部屋を見渡し目についたウインダーゼリーを二つ流し込むと
ゆっくりと部屋を出た
「起きたか…身体の調子はどう?」
携帯を片手にハンディーモップで掃除をしていた翔悟と鉢合わせした…
とは言っても部屋の前で張りこんでいたわけではなく
部屋を出て直ぐがリビングなのでしょうがない
「あなたの家でしたか…道理で見覚えがあると思ったら…」
「さては、僕が学校に迎えに行ったのを覚えていないだろう?」
軽く眉間にシワを寄せながら
「全く…それはまた、すみませんでした…所で今9時ですけど店はいいのですか?」
時計を見ながら梛が言うと
「バイト達が準備してるから大丈夫だ、飯は?」
「頂きます」
「だと思っていつものカレー作ってたよ…」
「風邪の時はカレーに限りますからね…」
「本当どんな胃してんだか」
どうやら風邪の時は翔悟の作るカレーを食べるらしい
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