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クリスマスイブ、ということを改めて認識すると、少しだけ、やらなくては、という何やらよくわからない責任感に追われた。
こたつを出てからの私は早かった。
同居人が一昨日から出張でいないのを良いことに、(彼はシンプルで落ち着いた部屋が好きなのだ)勝手にクリスマス色で飾った部屋を、
これまたクリスマス色の漂う香りで満たす。
まぁ、要するに。
今日の朝作って、寝かしておいたシチューを温め。
七面鳥…は買えないし食べきれないので、その手羽先とモモ肉をオーブンで香ばしく焼き上げ。
街で人気のケーキ屋さんに3ヶ月前から予約をして、今日それをちゃんと取ってきた。
ちょっと高めのシャンパンも買ったし(私はシャンメリーだけど)。
こちらは準備万端だ。
私は、いつもはやらないだけであって、やればできる子なのだ。
いつも美味しいお料理をつくってもらってるから、感謝したくて。
いつもそっけないけど、本当はめちゃくちゃ優しい人だってこと、ちゃんと分かってるし、そこが大好きなんだって伝えたくて。
そして、この聖なる夜を、大好きな人、つまりあなたと過ごしたくて。
私は、賑やかな部屋に、一人で取り残されてる。
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