第1章

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なんでいつもサラッとこういうことが言えるのか。 こっちは思ってても言えないのに。 「なぁ、三国分かってるのか?」 急に顔を近づけてくるから、驚いて肩が揺れる。 「っ、分かってるよ!」 突然、日野の体温を近くに感じて鼓動が跳ねる。 それを悟られるのは恥ずかしい。 「や、やっぱり悪いし、俺も何か--」 「いいよ別に」 「そ、ういうわけには...」 なかなか離れてくれない日野に焦りは増すばかり。
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